鎮魂 染井為人
ヤクザも恐れる半グレ集団「狂徒聯合」の主要メンバーが次々と殺されていく…
「狂徒聯合」は今まで、極悪非道の行為を繰り返してきた。
ヤクザや暴走族同士の揉め事、一般人を含め恨んだり憎んでいる人は多数。
捜査は困難を極めた…
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犯人が誰なのか?動機も分かっていて、どのように殺人事件を起こしていくのかも分かって物語は進んでいきます。終盤に「この人が犯人だったのね」とつながります。
警察もねぇ…どんな極悪人でも殺されたとなったら犯人を捕まえなくてはいけない…どんなに同情すべき動機があったとしても…
次々展開していき、物語に釘付け。休日に一気読みしてしまいました。
怖いな、と思ったのが「狂徒聯合」の主要メンバーのほとんどが上流家庭に育ち、知能も高いこと。恵まれない家庭で育ったわけではない。
こういう極悪非道な残虐性も生まれつき備わってしまうのでしょうか。
染井為人さんの本を読んだのは2冊目。読後感はなんとなく重い気分。
だけどまた読みたくなってしまいます。ハッピーエンドにはならないけど中毒になりますね。