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【殺人の門 東野圭吾】 おすすめ

「最後まで一気読みの小説シリーズ」

  • あいつに振り回されてばっかり☹️
  • 友達ってなんだろう…

 

友人関係に疑問を持ったら一読してみてもいいのでは?

 

サクッとあらすじ

田島和幸は歯医者の息子として裕福な暮らしをしていたが、祖母の死が母の殺人によるものだという噂が流れ、人生が暗転していく。両親の離婚、父の廃業、転校先でのいじめ—。

 

 

友達のフリして実は、和幸を陥れたり、都合よく利用する修。

 

もしかして、修は裕福な暮らしをしている和幸が妬ましかったのかな?

無性に足を引っ張ってやりたい衝動に駆られたのかな?と思った。

 

小学生にして末恐ろしい修。

 

そしてまんまと不幸になっていく和幸。

 

和幸は、修の正体が分かって殺意を抱くも、うまく丸め込まれてウヤムヤになる。

 

和幸のそういう弱い性格に、修は独特の嗅覚で利用し続けたんでしょうね。

 

まるで修の踏み台のような役回りが大人になっても続きます。

 

 

果たして和幸は修に対しての殺意を実行できるのでしょうか?

 

 

ここから先はネタバレってほどではないけど、詳しいことが書いてあります。

 

 

・記憶に残ってるシーン

両親の離婚後、和幸は父親に引き取られます。

父親はホステスの志摩子に貢ぎ、あげくに、志摩子の恋人に殴られ、歯医者を休業。その後、志摩子はすぐバックレ。

 

貧乏になり、和幸は母親の新居に行ったけど、すでに新しい家庭があり母親とは会わずに帰宅。

 

和幸にしたら絶望的な気持ちになったんじゃないかなぁ。

 

父親は志摩子を見つけて、問い詰めるもうまく丸め込まれる。

 

その場に和幸も居合わせて「殺せばいいのに」と成り行きを見守った。

うまく丸め込まれて父親の目から殺意の光が消えていった時、和幸はガックリきた。

 

和幸は殺意を持ちながら実行できずにいた。

父親には殺意を実行してほしかったのか…